ハゲと髭の考察(髭編)
昨日はハゲについて考察してみたので、今日はヒゲ。
先週の週刊SPA!にも、「40男の劣化を止めた!」の特集記事でてハゲが一部取り上げられていた。そこでも、ハゲの髪型としてはボウズとヒゲが良いという結論。
それを読んで早速水曜日から顎の下のヒゲだけは残して、他の部位だけ髭剃りするように習慣を変えてみた。元々、ヒゲは濃い方ではないので週末の時点でもまだうっすらととしか生えていない。
嫁さんからは、「汚い!剃れ!」と不評である。娘は実際に見たわけでもないのに、母親からの報告で知り不快の意を表明した。
家族からはどうもヒゲは不評である。自分では、鏡で見ても大して生えていないのでよく分からない。まあ、アラフィフは目もショボショボになってよく見えていないのかも知れない。
しかしながら、美女は会ったとたんに「ヒゲはやしてるね(ハート)」みたいな感じですぐに気づいてくれた上に、ヒゲに対して好意を表してくれた。
ウーム。家族からは不評で美女から好評。どちらの意見を優先するか。そりゃ言わずもがな。伸ばしてみる方向で進んでみようと思う。
ハゲとヒゲは同じ「ハ行」から始まり「ゲ」で韻を踏んでいる。言霊的には仲間かも知れない。頭に乗っかっていた毛がたまには下に降りたくなったのであろうか。
人からヒゲのことを聞かれたら、
「えー。ジョブズもハゲのヒゲでしたから」と答えておけば、単なるアップル好きなアラフィフ親父として認知してもらえるであろう。
ハゲとの付き合いは長いが、ヒゲとの付き合いは始まったばかり。
ハゲとは,一生付き合わなければならない。別れは許されていない。
まあ、結婚に例えることができるな。どうしても別れたい場合には植毛、毛生え薬などの多額の出費が必要になることも結婚に似ている。
その一方で、ヒゲとはお互い合わないときにはスパッと縁を切ることが出来るし又復縁も可能だ。結婚というより、恋愛に近い。
ここまで書いて、思い出したが。私達アラフィフ世代が学生だった頃に流行った講談社が出していた情報雑誌「Hot-Dog PRESS」の名物コーナーである北方謙三先生の「試みの地平線」でこんな言葉があった。
「髭は武器だ!」
これは北方謙三先生の「ソープへ行け」と並んで2大名言として私の心に刻まれている。
北方先生に「髭の意味」を質問した若造に対しての答えが「髭は武器だ!」である。もちろん武器というのはエッチなことをする際に、とってもお役立ちグッズになるよという意味である。
当時は、この言葉の奥深さも分からずに単にギャグとしての面白さだけしか読み取ることが出来なかったのである。この北方先生の言葉を読んで大笑いしていた昔の自分を小一時間叱り飛ばしたい。
北方先生は、この言葉を当時の若造に贈ったのではなく現在の禿げ親父にこそ伝えたかったのではないだろうか。絶対にそうであろう。
この言葉を思い出したときに、髭が家族に不評で美女に好評なのか納得することが出来た。
北方先生、ありがとう。今日は、バーボン飲んで葉巻でも燻らせよう(笑)。
後日談として、美女からの感想を聞いた。チクチクするだけで武器にはなってなかったようだ。
北方先生の域に達するのはまだまだだ。
ハゲと髭の考察(ハゲ編)
アラフィフ歯医者の私は御多分に洩れず禿げている(笑)。ハゲはカッコ悪い。情けない。
シカーーシ!
ハゲは面白い(笑)。私も、若い頃からハゲネタは大好物で、「テレビで見る人の誰々はカツラらしい」なんて噂を友人みんなと話して大笑いしていた。
まぁ、ビートたけしの「カツラKGBネタ」を中心とした笑いを友人達と共有しては笑っていたのだ。
そんな自分が、今では禿げてしまった。
やはり、「ハゲを馬鹿にするものはハゲに泣く」の言葉は、正しかったことを自分で実証している。
先日も、スタッフ達とのミーティング中にハゲネタを振ると、話が脱線して5分間くらい禿げで盛り上がってしまった。
みんな禿げが好きなのだ。
禿げると、髪型をどうするのか問題になる。
困った時のGoogle先生。
「禿げ」スペース「髪型」と検索してみる。
そうすると、多いのが
ボウズ
ヒゲ
のセットメニュー。
ボウズで上手にハゲを隠しつつ。ヒゲで毛の不足をカバーするという作戦。
これは、結構多方面で利用されている。
ここで、ボウズで本当に良いのか?と、疑問が湧き上がる。
禿げから
1.逃げるのか。
2.全面的に降伏するのか。
3.最後まで全力で抗うのか。
ここで野球の試合ならば、
「9回の裏2アウトとでも、最後まで諦めない」姿勢である3がが賞賛されるのだが。。。
し、しかーし。禿げの場合。最後までバーコード頭で徹底抗戦すればするほど、周りからは軽蔑される。早く諦めろって思われる。
しかも決して、口に出して教えてくれることはないのだ。
自分だけは、コールドゲームになることがわかっている試合にもかかわらず、最後まで手を抜くことなく全力で戦っているのにだ。
この違いは何か?
スポーツで頑張るのは美しいが、禿げが頑張ると面白いからだろうという結論が出た。
バーコードは笑ってしまう。しかし、本人は一生懸命に戦っているのだ。笑うわけにはいかない。
この、めちゃくちゃおもろい禿げを笑わず我慢するのが苦しくなった人々が、バーコードをやめて、早くこの苦しみから解放してくれと叫んでいるのではなかろうか?
今日は、ヒゲまでたどり着けなかった。
ハゲネタは、筆が進む(笑)。
これからの歯科における公的保険の話をしよう
昨日は、歯科医療と公的保険は相性が悪いという話を書いた。
もちろん、保険の治療が全て良くないと言いたいわけではない。
歯科治療の対象となる部分は、当然のこと。顔にある。その為、治療結果が見た目と結びつくことが多い。
この他にも、噛み合わせや歯並びが元々悪い人が歯を失った場合に、失った部分を回復しようにもその悪い歯並びを改善しないことには回復することが難しい事も多々ある。
1歯並びや噛み合わせに大きな問題が無い 2むし歯がそれほど大きくない 3歯周病の問題が無い
この様な場合はどんな歯科医師が診断しても治療のやり方や治療の結果に大きな差は生じないだろう。
しかし、それぞれの問題が複雑に絡み合っている患者さんの治療に関しては歯科医師の診断力によって、大きな差が出てくる。ここで問題になってくるのが治療費のことである。
複雑になればなるほど、保険の範囲でできない事をやらないと行けなくなってくる。多くの患者さんは、歯並びに問題があり、そのママでは複雑な治療ができない。しかし、治療費の関係で「保険の範囲で治してほしい」と言われれば、上手く噛み合わないまま、或いはすぐに悪くなる事が想像されるまま治療を進めていかなければいけない。
前歯の治療を例に挙げれば、元々ねじれて生えていた歯を怪我で折ってしまったとする。ねじれていたのだから、両隣の歯との幅は元々の歯の幅よりも小さいはずである。そこに、綺麗な歯をまっすぐに入れて欲しいと要求されると、前歯4本から6本をトータルで考えないと、患者さんの希望に沿った治療結果にできない事は良くあることだ。
また、上の前歯を治すときにその歯に対する下の歯の並びがでこぼこであったなら、上の歯を綺麗に並べることが難しく下の歯を削ったり、下の歯を綺麗に並べたりする事もある。
この様に、歯科医師がより良い治療を患者さんに提供しようとすると患者さんが想像していたよりも大がかりなことになる事が多いのである。
この様な事を全て保険診療で賄うように保険制度を設計するならば、保険料や税金を高くするか、激安の治療費にしないとまず無理だ。
これ以外にも、歯を抜く抜かない等も保険制度に影響を受ける。国民の考え方が社会保障制度に反映しているとも考えられるし、保険制度に国民の意識が引っ張られているという側面もある。
次回は、歯を抜く抜かない問題に関して考えてみよう。
これからの歯医者の話をしよう
初めて記事を投稿します。アラフィフ歯医者です。
まぁ、そこらへんの普通の歯医者と思ってほしい。テレビに出て、偉そうなことをしゃべっていたり。大学の偉い先生だったりするわけじゃない。
本を出版したこともなければ、凄いセレブな生活してる歯医者でもない。
ただ、最近週刊誌なんかで「歯医者バッシング」が酷くて、何とかしなくてはと思っている。
歯医者は国民の敵ではない。殆どの歯医者は、患者さんのお口の健康を少しでも改善するためにベストを尽くしいるはず。
それなのに週刊誌の記事を読むと、多くの歯医者が患者さんに対してマイナスになることをやっていると誤解を受けるようなことを同業の歯医者自身が告発している。
この状況は放っておけない。少しでも、歯医者と一般の患者さん。あるいは、歯医者に通ってはいない「生活者」との距離が縮まったら良いと思う。
週刊誌には、「明らかな事実誤認」も沢山ある。
少し前の、週刊誌には保険診療の規制が厳しくなり今までは月間200万円位だった保険収入が150万円に抑えられたため、不要な治療をしたり、無理に経費を抑えるために良くないことをしている旨の記事が書かれてあった。
全くの間違い‼️
150万では、従業員のお給料も払えないだろう。
患者さんが多い歯科医院もあれば少ない歯科医院もある。
それが一律で規制されるはずがない。
正しくは、「患者さん一人当たりの1ヶ月の治療費の平均が、2万円くらいだったのが1万5千円くらいに抑えられて、それを越える歯科医院は指導を受ける。」と、書くべきところだと推察される。
患者さんが多ければ、収入は当然多いし少なければそれなりだ。
歯科医院を開業して間もないので患者さんが少ないからと言って、一人の患者さんに対して一度に沢山治療をすることで来院回数を少なくしてあげようといった配慮はできないということだ。
保険診療のルール。これは中々クセ者である。
このルールを守らないといけないので、私たちは患者さんたちにとって不便を強いてしまうことが時々ある。
健康保険制度が悪いと言いたいわけではない。
どうしても、保険制度と歯科治療が馴染みが良くないところがあるのだ。
そのため、国によって歯科治療は公的な保険制度の範囲外であったり、一部分だけ公的保険で面倒を見ることになっている。
日本ではもちろん、保険で殆どの歯科治療が対象になっている。
そのことが、患者さんと歯科医療に携わる私たちの距離を遠ざけることになってしまっていると私は考える。
次は、国民皆保険制度の歯科的矛盾について書いてみよう。
続く。。